サイリウムを使わない理由。私が大切にしたいパンづくり🌾

サイリウムを使わない理由。私が大切にしたいパンづくり🌾

こんにちは!
はぐなちゅらです☺️

今日は、はぐなちゅらのおこめパンづくりで大切にしている、あるこだわりについてお話ししたいと思います。

それは、

「サイリウムハスクを使わないこと」

です。

グルテンフリーのパンを探している方なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。

でも、そもそもサイリウムって何なのか?
なぜ米粉パンに使われるのか?

そして、なぜ私が使わないことにこだわっているのか?

今日は少し長くなりますが、ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです☺️

 

 

🌾 サイリウムハスクって何?

 

サイリウムハスクとは、オオバコ科の植物「プランタゴ・オバタ」の種皮から作られる素材です。

日本に自生する一般的なオオバコとは異なり、主にインドなどで栽培されています。

食物繊維が豊富で、保水性や膨張性に優れているのが特徴。

水分を含むとゼリー状になり、粘りが生まれます。

この性質を利用して、ダイエット食品や食物繊維を補う食品にも使われています。

そして、米粉パンづくりでもよく使われる素材なんです。

 

 

🍞 なぜ米粉パンにサイリウムを使うの?

 

小麦粉には「グルテン」というタンパク質が含まれています。

グルテンには生地をつなぎ、伸びやすくする性質があるため、ロールパンやクロワッサンなど、さまざまな形のパンを作ることができます。

一方、お米にはグルテンがありません。

そのため、米粉だけでは小麦粉のように自由に成形することが難しいんです。

そこで活躍するのがサイリウムハスク。

水分を含むと粘りが生まれる性質を利用することで、米粉の生地をまとめ、成形しやすくすることができます。

つまり、小麦のグルテンの代わりとなる役割を担っているんですね。

 

 

🌿 実は、食品添加物としても使われています

 

ここで、少し知っていただきたいことがあります。

サイリウムハスクは、食品添加物とまったく無関係な素材ではありません。

消費者庁が公表している「既存添加物名簿収載品目リスト」には、「サイリウムシードガム」が収載されており、別名として「サイリウムハスク」が記載されています。

用途は「増粘安定剤」です。

食品添加物として使用する場合には、食品表示のルールに従って適切に表示する必要があります。

一方で、実際の食品表示上の取り扱いは、原材料としての使用なのか、添加物としての使用なのかなど、個々の使用実態によって判断されます。

私が大切だと思うのは、作り手が使用目的を正しく理解し、購入する方にきちんと伝えること。

特に、グルテンフリーや原材料にこだわって食品を選んでいる方にとって、何が使われているのかは、とても大切な情報だと思っています。

 

 

🌿 お腹への影響も気になるところ

 

サイリウムは食物繊維が豊富で、適切に取り入れることで役立つ面もあります。

ただし、誰にでも合うとは限りません。

摂取量や体質によっては、お腹が張ったり、ガスが増えたり、便通に変化が出たりすることがあります。

また、まれにアレルギー反応が起こることも報告されています。

もちろん、サイリウムを使った食品がすべて危険というわけではありません。

ただ、私はお腹が敏感な方や、食べられるものに制限のある方にも、できるだけ選んでいただきやすいパンを作りたい。

だからこそ、サイリウムハスクを使わないことを選びました。

 

 

🍞 小麦パンに似せることが、本当に大切?

 

そして、実はもうひとつ、大きな理由があります。

それは「おいしさ」です。

サイリウムを使うと、米粉でもロールパンやクロワッサンのような形に成形することができます。

見た目は、小麦のパンにそっくり。

でも、私がこれまで試してきた中では、サイリウム特有の弾力によって、ブニブニ、もっちりとした食感が強く感じられるものもありました。

見た目は小麦パンに近くても、食べてみると小麦のパンとは違う。

もちろん、配合や製法によって食感は変わりますし、それが好きな方もいらっしゃると思います。

でも、私が作りたいのは、そういうパンではありませんでした。

そして何より気になったのが、お米本来の風味やおいしさが、独特の食感に隠れてしまうこと。

そこで、ふと思ったんです。

「そもそも、無理に小麦パンに似せる必要ってあるのかな?」

グルテンフリーだからといって、小麦パンを再現することばかり考えなくてもいい。

お米には、お米ならではの甘みや旨み、風味があります。

だったら、そのおいしさを最大限に生かしたパンを作ればいいんじゃないか。

形にこだわってサイリウムを使うよりも、型を工夫して、ふわふわ、もちもちのおいしいお米パンを作ればいい。

そんな考えにたどり着きました。

はぐなちゅらが大切にしているのは、

「小麦パンに似せること」ではなく、「お米のおいしさを生かすこと」。

生のお米から作る製法にも、そんな想いが込められています。

 

 

🌾 できるだけ国産の素材を使いたい

 

もうひとつ、私が大切にしていること。

それは、できるだけ国産の原材料を選ぶことです。

はぐなちゅらでは、兵庫県豊岡市で育てられた自然栽培のコシヒカリを使用しています。

日本には、こんなにもおいしいお米がある。

そして、そのお米を大切に育てている農家さんがいる。

だからこそ、できるだけ日本で育てられた素材を使い、日本の農業を応援したいと思っています。

海外産のサイリウムに頼らず、国産のシンプルな材料を中心にパンを作ることも、その取り組みのひとつです。

小さなお店の小さな選択かもしれません。

それでも、国内の農産物を選ぶ人が増えれば、農家さんを支えることにつながり、食料自給率を考えるきっかけにもなるはずです。

 

 

🫶 私が届けたいのは、素材のおいしさを感じられるパン

 

グルテンフリーのパンには、いろいろな作り方があり、いろいろな考え方があります。

サイリウムを使うこと自体を否定したいわけではありません。

ただ、私は、

「小麦パンにどれだけ似せられるか」

よりも、

「どんな素材を使って、どんなおいしさを届けられるか」

を大切にしたいんです。

お米の自然な甘み。
噛むほどに感じる旨み。
ふわふわ、もちもちの食感。

そして、食べる人にも、作る人にも、育てる人にも、できるだけやさしい選択を。

サイリウムを使わないことは、単なる原材料へのこだわりではなく、私のパンづくりに対する考え方そのものです。

これからも、流行や見た目だけにとらわれず、素材とおいしさにまっすぐ向き合っていきたいと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました☺️

 

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