米粉じゃなくて、なぜ生米?はぐなちゅらがお米からパンを作る理由

米粉じゃなくて、なぜ生米?はぐなちゅらがお米からパンを作る理由

 

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、はぐなちゅらの「お米パン」は、米粉ではなく生のお米から作っています。

「米粉パン」ではなく、あえて「生米パン」。

なぜ米粉を使わず、生のお米からパンを作っているのか。
今回は、その理由と魅力について、改めてお話しさせてください。

 

 

最初は、私も米粉パンを作っていました

 

グルテンフリーのパンを作ろうと思った時、私も最初は米粉を使ってパンを作っていました。

米粉パンのレシピを調べたり、講座で学んだり、実際に何度も作ったり。

その中で、だんだん感じるようになったことがあります。

それは、米粉パンは
「使う米粉がかなり限定されることが多い」
ということです。

米粉パンのレシピを見ていると、

「このレシピは、この米粉を使用してください」
「別の米粉だとうまくいかない場合があります」

と書かれていることがよくあります。

確かに米粉は、品種や製粉方法、粒度、水分量などによって仕上がりが大きく変わります。
だから、レシピ通りに作るためには、指定された米粉を使う必要がある。

これは米粉パン作りではよくあることです。

 

 

米粉パンでよく使われる「ミズホチカラ」

 

米粉パンでよく使われる代表的なお米に、ミズホチカラという品種があります。

ミズホチカラは高アミロース米と呼ばれる、どちらかというとパサッとしたタイプのお米です。

米粉作りのために開発された品種で、一般的な食用のうるち米で作られた米粉に比べて、パン作りに向いているとされています。

実際、ミズホチカラの米粉を使うと、米粉パンでも小麦のパンのようにきれいに膨らみやすく、ふわっとした仕上がりになりやすいです。

だから、米粉パンを作る方の多くがミズホチカラを使っているのも、よく分かります。

でも、私はそこに少し違和感を覚えました。

 

 

みんな同じ米粉で作るパンって、面白いのかな?

 

もちろん、パン作りに向いている米粉を使うこと自体が悪いわけではありません。

きれいに膨らむ。
ふわっと仕上がる。
安定して作りやすい。

それは、商品としてとても大切なことです。

でも、私の中ではどうしても引っかかるものがありました。

みんなが同じ品種の、同じような米粉を使ってパンを作っている。
そうなると、仕上がりの味もどうしても似てきます。

そして何より、ミズホチカラのような高アミロース米は、普段炊いて食べるお米としては、正直あまり「おいしい」と感じにくいタイプのお米です。

パンとしては膨らみやすい。
でも、お米としての旨みや甘み、香りはどうなのか。

せっかく「お米のパン」を作るなら、
お米らしい味わいをちゃんと感じられるパンにしたい。

私はそう思いました。

はっきり言うと、
「お米のパンなのに、お米の味があまりしない」
「見た目はきれいだけど、食べて感動しない」

そんなパンが、“お米パン”のイメージになってしまうのは嫌だなと思ったんです。

 

 

見た目は良い。でも、味は一番ではなかった

 

実際に、ある米粉パン講座で、ミズホチカラをはじめ、さまざまな品種の米粉を使ってパンを作り、比較実験をしたことがあります。

その時、見た目や膨らみが一番良かったのは、やはりミズホチカラでした。

でも、味はどうだったか。

正直、私は一番おいしいとは感じませんでした。

これは私だけの感想ではなく、他の講座生の方や先生も同じような意見でした。

見た目や膨らみは大切です。
でも、最後に「また食べたい」と思うかどうかは、やっぱり味だと思います。

その経験から、もし自分が米粉でパンを作るなら、ミズホチカラではなく、普段から食べ馴染みのあるコシヒカリのようなお米で作りたいと思うようになりました。

 

 

オリジナルの米粉を作るには、ハードルが高かった

 

そこから私は、
「自分が本当においしいと思えるお米で米粉を作って、その米粉でパンを作りたい」
と考えるようになりました。

たとえば、普段ごはんとして食べてもおいしいコシヒカリ。
お米の甘みや旨み、香りを感じられる品種。

そんなお米で作った米粉なら、もっとお米らしいパンができるのではないかと思ったんです。

ただ、オリジナルの米粉を作るとなると、簡単ではありません。

どのお米を使うのか。
どこで製粉してもらうのか。
製粉方法はどうするのか。
粒度はどれくらいが良いのか。
パンにした時に、どんな仕上がりになるのか。

検証することが本当にたくさんあります。

お米屋さんや農家さんであればまだ進めやすいかもしれませんが、農家ではない私が一から米粉を作るとなると、資金も時間も必要です。

「やりたいけれど、ハードルが高いな……」

そう感じて、少し頭を抱えていました。

 

 

そんな時に出会ったのが、生のお米から作るパンでした

 

そんな時に出会ったのが、生のお米からパンを作る製法です。

これなら、自分が使いたいお米をそのまま使える。
わざわざ米粉にする必要がない。
製粉方法や粒度に悩む必要もない。

「これだ」と思いました。

そこから、生のお米から作るパンの魅力にどんどんハマっていきました。

生米から作るパンは、米粉パンとはまた違ったおいしさがあります。

お米らしい甘み。
自然な香り。
ふわふわだけど、もっちりとした食感。
噛むほどに感じる、お米の旨み。

「お米で作ったパンを食べている」
という感覚が、ちゃんとあるんです。

 

 

米粉は、どうしても酸化しやすい

 

もう一つ、生米にこだわる理由があります。

それは、お米の鮮度です。

米粉は、一度お米を粉にしてから使います。
製粉してすぐに使うわけではなく、製粉後、袋詰めされ、流通し、保管されてから使われることがほとんどです。

お米は精米したあと、時間が経つにつれて少しずつ酸化していきます。
さらに粉にすると空気に触れる面積が増えるため、どうしても酸化しやすくなります。

そうなると、せっかくのお米の風味や旨み、香りは少しずつ薄れていきます。

もちろん、米粉にも良さはあります。
扱いやすさや作りやすさ、安定感は大きな魅力です。

でも、はぐなちゅらが大切にしたいのは、
お米そのもののおいしさを、できるだけ新鮮な状態でパンにすることです。

だから、はぐなちゅらのお米パンは、生のお米から作っています。

 

 

はぐなちゅらでは、浸水する直前に精米しています

 

はぐなちゅらのお米パンは、浸水する直前に精米しています。

精米したてのお米を洗い、浸水させ、生のお米の状態からパン生地にしていきます。

手間はかかります。
正直、米粉を使う方が作業としては楽な部分もあります。

でも、そのひと手間をかけることで、お米の風味や旨みをできるだけ損なわずにパンにすることができます。

「米粉じゃないから、お米の味がする」

これは、はぐなちゅらのお米パンの大きな魅力だと思っています。

 

 

久しぶりに米粉食パンを食べて感じたこと

 

先日、久しぶりに米粉パン屋さんの米粉食パンを食べる機会がありました。

もちろん、お店によって味も作り方も違うので、一概には言えません。

ただ、普段から生米で作ったパンを食べている私には、正直少し物足りなく感じました。

生米パンのもっちり感。
お米の甘み。
香り。
噛んだ時の満足感。

それに慣れてしまうと、米粉で作ったパンは少し味が薄く感じてしまったんです。

「ああ、やっぱり私は生米で作るパンが好きだな」

改めてそう感じました。

 

 

せっかくお米で作るなら、お米の味を楽しんでほしい

 

はぐなちゅらのお米パンは、ただ小麦を使わないために作っているパンではありません。

もちろん、小麦・卵・乳製品・白砂糖・サイリウムは使用していません。
でも、それだけが魅力ではありません。

せっかくお米でパンを作るなら、
お米の味わいをしっかり感じてほしい。

普段ごはんとして食べてもおいしいお米を使い、
そのお米の甘みや旨みを、パンとして楽しんでほしい。

そんな想いで、はぐなちゅらのお米パンは生のお米から作っています。

きれいに膨らむことだけを目指すのではなく、
食べた時に「おいしい」と感じられること。

そして、また食べたいと思っていただけること。

そこを一番大切にしています。

米粉ではなく、生米から。
それが、はぐなちゅらのお米パンのこだわりです。

 

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