
意識が高いほどハマる「栄養の落とし穴」
Share
「無添加」「オーガニック」「自然派」――。
健康に気をつかう人なら、つい目を奪われてしまう言葉たち。
私自身も、18年近く“無添加生活”を意識してきたひとりです。
でもある時、ふと立ち止まって気づいたんです。
_「私、本当に“健康な食事”ができていたのかな?」_と。
今日はそんな、私のちょっと恥ずかしい気づきと、そこからどう変わったかをお話ししたいと思います🌱
私が「無添加」にこだわるようになったのは、新卒で栄養士として働き始めた保育園での経験がきっかけでした。
その園では、給食に無農薬・無添加の食材を使用しており、「ここまでこだわるのか!」と感動したのを今でも覚えています。
それからというもの、自然と私の生活にも“無添加”や“オーガニック”の意識が根づいていきました。
気づけばもう18年。
最近ではSNSの影響もあって情報がさらに入りやすくなり、
今では“かなりガチな無添加生活”をしている方だと思います。笑
私の「ガチ無添加生活」
・主食は自然栽培米
・調味料は添加物不使用で、昔ながらの製法のもの
・野菜は地産や有機、無農薬・減農薬のものを選ぶ
・加工食品、コンビニ食は基本NG
・外食は最低限、ほぼ自炊
・洗剤やラップ、タオルに至るまで素材にこだわる
そんな生活を続ける中で、私はある大事な視点を見失いかけていました。
健康そうに見える食生活の“落とし穴”
朝ごはんは、自家製の甘酒(自然栽培の米麹から発酵)を遺伝子組み換えでない豆乳で割ったものに、有機のバナナ。
一見すると、意識高くて理想的な朝ごはんに見えますよね?
でも実はこれ、糖質過多で朝から血糖値爆上がり⚡️
このまま続けていたら、糖尿病リスクもあり得たな…と、今ではゾッとします。
油、摂りすぎていませんか?
さらに問題だったのが「油」の摂り方。
当時はフッ素加工のリスクを避けるために鉄フライパンを使用し始め、
調理のたびに油回しが必要なこともあり、米油の使用量が自然と増加していました。
また、有機の一番搾りオリーブオイルを「体に良いから」と信じて、
焼きカプレーゼやラペなどにたっぷり使っていました。
SNSで「油不足は不調の原因」といった情報を見て、
「もっと摂らなきゃ」と錯覚していた自分がいたんです。
でも植物性の油とはいえ、ほとんどが精製された加工品。
もともと日本人は、ごまや玄米、大豆などからほんの少しの脂質を摂る食文化を持っていました。
炒め物や揚げ物、ドレッシングに加え、
無意識に摂取量が増えてしまう今の生活では、脂質過多になって当たり前。
“体に良い油”も、摂りすぎれば負担になる。
それに気づけたのも、ここ数年の大きな変化でした。
「無添加=健康」じゃなかった
どんなに良質な食材を使っていても、
どんなに添加物を避けていても、
栄養バランスが崩れていたら健康とはいえないんです。
これは、栄養士である私自身がハマってしまった落とし穴でした。
「無添加だからOK」
「オーガニックだから大丈夫」
そんな思い込みが、食事のバランスを崩していたなんて…。
食事を見直す転機となった“せいろ”
そんな中、転機となったのが「せいろ」との出会いでした。
毎日毎食、蒸し料理に変えてからというもの、ノンオイルで栄養たっぷりの食事が自然と取れるように。
・野菜、肉、魚をまとめてたっぷり蒸す
・調味料は塩麹・醤油麹・出汁・酢・みりんのみ
・糖度の高い甘い野菜や果物、砂糖は使わない
今では、炭水化物・脂質・タンパク質のバランスだけでなく、
ビタミン・ミネラルも考慮した和食中心の食生活に。
お米は玄米と白米をブレンドし、土鍋でふっくら炊いてお茶碗山盛り🍚
たくさん食べるけど、ちゃんと出る!便のかさも増えてスッキリ。
そして何より、体が軽くなり、仕事や家事のパフォーマンスがぐんとアップしました✨
まとめ:栄養を見直すことが、本当の「健康」への第一歩
無添加やオーガニックにこだわることは、これからも続けていきたい。
でも、それ以上に大切なのは、“ちゃんと栄養を摂れているか?”という視点。
実は、バランスの良い自炊を心がけると、自然と無添加になるんです。
無理なく、無理せず。偏らず。
同じように“無添加生活”を意識している方こそ、
いま一度「栄養バランス」について見直してみてくださいね🌿