
自然なものが“特別”である時代に思うこと
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食べるって“選ぶ”こと。
〜「買い物は投票」——未来を変える小さな一票〜
毎日の「食べる」という行為。
それは、単に栄養を摂ることではなく、
どんな社会を応援したいか、どんな未来を選びたいかを表す行動でもあります。
この視点を私に教えてくれたのが、
「買い物は投票である」という言葉です。
パッケージの裏にある“本当の選択肢”
いま、私たちの周りには数えきれないほどの食品が並んでいます。
コンビニ、スーパー、ネットショッピング。
色鮮やかで、便利で、美味しくて、安い。
でもその多くが、大量生産を前提に設計され、
添加物、農薬、化学調味料などで成り立っていることを、
私たちはどこまで知っているでしょうか?
大企業は、生産効率とコスト重視。
健康や自然環境への配慮より、
“売れるかどうか”が最優先になってしまっているのが現実です。
そしてそれを私たちが「当たり前」として手に取り続けている限り、
その選択肢は増え続けていきます。
本来の「自然な食べもの」が“特別”になってしまった現代
オーガニック、無添加、無化学調味料、自然栽培——
今でこそSNSなどの影響もあり、関心を持つ人は少しずつ増えました。
でも、まだまだ「選ぶ人」はほんの一部。
売場でも、自然食品は小さな棚の片隅に追いやられていて、
価格もちょっぴり高め。
「買いたいけど、毎日はちょっと…」
そんな声もたくさん耳にします。
でもそれは、“需要が少ない”ということが根本にあるから。
選ぶ人が増えれば、自然と供給は増え、
市場価格も下がって、当たり前のように手に取れる日が来るはずです。
小さな選択が、循環を生む
ひとつの選択が、誰かの畑を守る。
ひとつの選択が、小さな農家さんの未来を照らす。
ひとつの選択が、「本当の食べもの」を次世代へつなぐ。
たったひとつの買い物が、
生産者さんたちの背中を押し、循環を生むことにつながっている。
それって、すごいことだと思いませんか?
本来の姿に、“戻る”という選択
もちろん、すべての添加物や農薬が「悪」というわけではありません。
保存性を高めて食品ロスを減らしたり、品質を安定させたりという側面もあります。
でもそれは、“人間都合”でつくられた便利さです。
自然にも、私たちの体にも、できるだけ負担が少ない方がいいに決まっている。
実はオーガニックや自然栽培のものって、
「新しい食のトレンド」ではなく、
本来あった“元の姿”に戻るということなんです。
まとめ:「あなたの一票」が、未来の食卓を変える
私たちは、毎日の食事で未来を選んでいる。
何を口にするか、どこで買うか、誰を応援するか。
全部が、“選ぶこと”につながっています。
今日のスーパーでのひとつの買い物も、
明日のランチの選択も、
すべてが「投票」だとしたら——
あなたはどんな社会に一票を投じますか?